グリーン経営で「走り方」を変える。野村運送の環境への取り組み

野村運送の宮寺営業所では、2015年にグリーン経営認証を取得し、現在も更新を続けています。「グリーン経営」とは、トラック運送事業者などが燃費改善や省エネ、廃棄物削減など環境に配慮した運営を行っているかを、第三者が評価・認証する仕組みです。CO2排出の多い業種だからこそ、環境への責任と向き合い、日々の「走り方」を見つめ直しています。
■グリーン経営を始めた理由
取り組みの背景には、「持続可能な経営を考えるうえで、地球温暖化の問題は避けて通れない」という危機感がありました。トラック輸送はどうしてもCO2排出量が多くなりますが、社会からの要請に応え、少しでも排出を減らしていく必要があると感じたのです。
同時に、「エコな運転は、安全な運転でもある」という考えから、安全運転目標を達成するための有効な仕組みになると判断し、グリーン経営認証の取得に踏み切りました。
一方で、それまで大切にしてきた「荷物を安全に、できるだけ早く届ける」という企業文化に、「省エネルギー」を新しく加えるのは簡単なことではありませんでした。この二つの考え方をどう両立させるかを探ることが、スタート時の大きなチャレンジでした。
■取得から継続へ。日々の運用と工夫
認証取得後は、定期審査や更新に向けて、CO2削減のために「社内で何をどこまでできているか」を丁寧に点検してきました。事務所や倉庫での節電に加え、車両整備で出る廃油などを適切に処理することや、環境問題に関する情報共有など、身近なところから取り組みを積み上げています。
車両面では、毎月、車両ごとに燃費を算出し、数字として見えるかたちで管理しています。古い車両は計画的に入れ替え、燃費性能の高い車や環境負荷の少ない車へ更新していくことで、無理なく継続できる仕組みづくりを進めてきました。
■省燃費運転が、現場をどう変えたか
グリーン経営への取り組みの中で、毎月、車両ごとに燃費を算出し、その結果をもとにドライバー一人ひとりが工夫を重ねています。発進や減速のしかた、アイドリング時間の見直しなど、身近なところからの改善を積み重ねることで、燃費の傾向も少しずつ見えるようになってきています。
こうした省燃費運転(エコドライブ)への意識づけを通して、地球温暖化に目を向けるきっかけが増えただけでなく、「無理な運転をしない」「急がない」といった姿勢も意識されるようになりました。まだ道半ばではありますが、環境への配慮と安全運転を両立させる取り組みとして、今後さらに磨いていきたいと考えています。
■環境のための取り組みが、安全と信頼にもつながる

グリーン経営認証に取り組むなかで、燃費や燃料コストの面で少しずつ手応えが見え始めています。それ以上に大きいのは、「環境への配慮」と「安全な走り方」をあわせて考える視点が、社内で意識されるようになってきたことです。
省燃費運転や安全ミーティングなど日頃の取り組みを重ねることで、「環境にやさしい走り方は、事故を起こしにくい走り方でもある」という考え方を、現場全体に少しずつ広げていこうとしています。
また、「クリーンドライバーズクラブ」という有志の活動を通じて、日曜日に会社周辺の道路のごみ回収を続けています。「道路をお借りして仕事をさせていただいている」という気持ちを大切にすることは、安全な運転の意識づけにもつながると考えています。
これからも、現場に合ったグリーン経営を

これからも、省燃費運転を軸にグリーン経営の取り組みを育てていきたいと考えています。新しい決まりを押しつけるのではなく、日々の仕事の流れに寄り添ったやり方で、省燃費への取り組みを根づかせていきます。
一人ひとりが地球温暖化を自分ごととして捉え、できることから行動する。その積み重ねによって、持続可能な地球環境と、より安全で信頼される物流を両立させることが、野村運送グループのめざすグリーン経営です。