野村運送の安全ミーティング–現場発、事故抑止の取り組み

野村運送では、毎日の対面点呼と安全ミーティングを通じて、「事故を起こさない運転」を当たり前にする取り組みを続けています。効率だけを優先せず、一人ひとりのドライバーと向き合って話すことを何より大切にしています。
全員と顔を合わせるための、一日仕事のミーティング
安全ミーティングの日、担当者はほぼ一日、ドライバーの帰社に合わせて面談を行います。時間帯の違うドライバーを一度に集めるのではなく、戻ってきた順に「今月の事故の振り返り」や「運輸安全マネジメントに基づく安全指導」を行うスタイルです。手間はかかりますが、「全員ときちんと顔を合わせて話ができる」という点で、この方法が一番良いと感じています。社内で起きた事故だけでなく、ニュースで報道された事故も題材にして、「なぜ起きたのか」「どうすれば防げたのか」を一緒に考える時間にしています。
横乗り指導で気づいた、小さなクセの大きな改善

印象的な出来事の一つが、「事故が多くて気になっていたドライバー」に横乗りしたときのことです。
フォークリフトの作業を見ていると、バック時に「動き出してから後方確認をする」という癖が、一日に何十回も出ていることが分かりました。
「動き出す前に必ず後ろを見る」という基本を改めて徹底してもらったところ、そのドライバーの事故は目に見えて減少。不安全行動の変化が事故削減につながることを、現場であらためて実感した出来事でした。
10年続けて、ようやく見えてきた変化
この安全ミーティングは、コンサルティング会社の提案を受けて始めた取り組みです。外部の支援を受けながら仕組みを整え、その後は自社で運用し続けています。ミーティングを始めてから、すでに10年が経ちました。
制度を変えたからといって、現場がすぐに変わるわけではありません。それでも積み重ねの結果、今年になって事故件数は大きく減少し、「少しずつ、確実に良い方向へ現場が変化している」と実感できるようになりました。年度の締めを待たないと数字としての評価はできませんが、変化の手応えははっきり感じています。
これからも、増やすだけでなく「ちょうどよく」見直しながら

これからも安全対策を強化したいという思いはありますが、ドライバーの負担が増えすぎないよう、「スクラップアンドビルド」で取り組みを磨いていきたいと考えています。地域の方から運転に対してお褒めのお手紙をいただくこともあり、こうした声が現場の励みになっています。
ルールやチェックを増やすだけでなく、本当に必要なものを選び直しながら、現場に合った形の安全文化を育てていくことが、野村運送のめざす姿です。